何かで感情を表現できる人になりたい

ある男の話をしよう

 

そいつは小学校の時にはイケイケ系のグループの一員だった

 

中学に上がった頃、周りは中学生なりの精神を持てるくらい成長していたが、その男は小学校のノリが抜けていなくて、仲間はずれにされた

 

それでもなんとか生きていた

 

特にやりたいこと、趣味などは特になかったけれど、なんとなく生きていた

 

その頃からは小学校から通っていた塾での勉強に一生懸命(とは到底言い難いが、まあそこそこ)取り組んでいた

 

そのお陰で、テストで学年1位を取れるだけの学力を備えていた。

 

好きな子が出来て告白して振られても

勉強だけはやめなかった

 

野球もやっていたのだけれど

その野球もサボり癖がついていて、トレーニング等は怠っていた

 

それでも勉強はした。

 

その塾の友達にアニメの良さを教えて貰って

 

野球部のエースでアニオタで勉強も出来る

 

なんてちょっと変わった人間になっていた

まあ探せばいくらでもいるような人間だろうけど

 

アニメにハマるとボカロにハマる なんて流れがあるだろう

その男もそうなった

 

アニオタでボカロ好きで野球部のエースで勉強が出来るそこそこ顔の良いクズ

 

良いんだか悪いんだか、、、(笑)

 

そいつは塾に忙しく友達と遊べないから友達が出来ないんだ と自分を正当化して生きるようになった

 

元々友達が出来るようなタイプの人間じゃなかったのにな、と今になって思う

いや、その時からわかっていて分からないふりをしていたのかもしれない

 

そんな友達がいない彼にも、仲良くしてくれる人がいた

その子と仲良くして居ると、周りの目目変わったようで何人かのグループに発展するまでに友達が増えた

 

野球部でアニオタでボカロが好きで友達がいる勉強は出来る顔はそこそこいいクズ になっていた

 

まあ当時はクズだという自覚はなかったらしいが

 

けどそいつは人間が嫌いになっていた

親もクラスメイトも先生も

いわゆる中二病だったんだろう

 

そんな心が荒んだ(ふりをしている)少年にも春が訪れた

彼女が出来た

好きでもなかった女の子に告白されて

付き合ってるうちに好きになるだろう なんて楽観的な考え方でその告白をOKした

 

けど好きになることは無かった

むしろうっとおしさすら感じるようになった

彼女だからなにかしてあげないと

けど好きじゃないのになにかしてあげる必要はあるの?

そもそもなんで付き合ってるんだよ、別れれば済む話だろ

 

彼は 「一度付き合うことを承諾したんだから責任を持たなければいけない 」 なんて律儀な考えを持っていたようだ

愚かだよまったく。

 

それでもまあデートなんかもしてみた

けど、  なんか違う  とそのデートと言われるものをした後にいつも思っていた

 

恋愛って言うものは両思いが前提として成立するものなんだよ

片方が好きで付き合っててもそれは恋愛なんかじゃない、ただの片思いだよ

恋愛とは程遠い

 

 

彼は結局別れを告げた

ああ、罪な男だ、、、

と自分に自惚れるなんて愚劣な感情は抱かなかった

けど、酷い罪悪感に襲われた

 

まだ中学生だった彼はそんな罪悪感なんてものの数日で消えた

ケロッとした顔でまたつまらない日常を送っていた

 

数日?嘘だね、おそらく数時間程度だっただろうよ

 

 

 

数ヶ月経ち、思春期の彼は新たな悩みに直面した

好きな人が出来た!!!

その女の子とはSNSでしばらくやり取りを続けていた

そしてある時向こうから告白してきた

もちろんOKした

 

彼はとても幸せな気分だった

やっと好きな人に好かれて、好きな人と付き合える

今俺はこの世界の主人公だ!

 

なんて馬鹿な思想をしていたんだろうと思う

そんな浅はかな彼の幸せな時間もすぐ終わりを告げた

 

一つ紹介し忘れたことがあった

元カノとその時の今カノは親友だったんだ

そしてそいつらと俺もまた、元は友達だった

 

 

 

その浅はかな彼と彼女が付き合ってると知ったその元カノが、彼女を逆恨みし始めたんだ

具体的にはあからさまな悪態、無視など

 

いかにも中学生臭いタイプの嫌がらせ

 

彼女は悩んだ

彼をとるか、友達(元カノ)を取るか

 

彼女は友達を取った

 

別れを告げられた

 

彼は何をして生きていけばいいか分からなくなった

本当に好きだった、このまま長く続けばいいなあなんて思ってた

その彼女とは三ヶ月しか続かなかった

 

三ヶ月、短い幸せだったねぇ

けど良かったじゃない、幸せだって思える時間が三ヶ月もあったんだよ

友達もいなく、やることも無い、生き甲斐もない彼に生き甲斐を与えてくれた彼女は、彼の目からはさながら女神のように写っていたことだろう

 

女神なんて大袈裟な評価をしてあげられるほど綺麗な顔立ちではなかったらしいけどね

 元カノもきっと彼のことが本当に好きだった故に軽いメンヘラチックになってしまったんだろうと思うと責められないし胸が痛い と彼は言っていた

 

野球部でアニオタでボカロが好きで友達がいる勉強は出来る顔はそこそこいいけどクズ故に元カノを愛せずなーなーなまま別れ真剣な恋愛をするとその元カノに恋路を邪魔されたクズ になっていた

 

 

人の人生をこうして文に起こすと

それだけで一つの物語になるんだね

もう少し小説チックに書きたかったけど

僕にはそこまでの文才は無い

僕のブログをいくつか読んだ人にはわかると思うけど

稚拙で支離滅裂な文脈だ

 

正直恥ずかしいよ

 

僕は絵も下手だし、文才もない

漫画や小説はきっと書けないだろう

ただ屁理屈をいうことだけは得意だ

だからしばらくは底辺ブロガーを続けて

この創作欲を満たすとするよ